Interview vol.04(Second part) -ABOUT 21SS COLLECTION-
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CURLY&Co. Head Store「TheWeft Nakameguro」
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昨日からCURLY&Co. 21SS COLLECTIONについてデザイナーへのインタビューをご覧いただいています。
コレクション全体に関してはもちろん、個別のアイテムについても色々と話を聞いています。
昨日のJOURNALも是非ご覧ください。
Interview vol.04(First part) -ABOUT 21SS COLLECTION-
本日は後半戦をお送りいたします。
後半は引き続き21SSのアイテムについてや印象的なLOOKについてなどなど。
LOOKの撮影には自分も同伴したのでオフショットも少し・・・。

ARDWICK COAT
[田中]
続いては先ほどもちょっと話題に上がったARDWICK COATについてお聞きします。
こちらのコートはゆとりのあるデザインだと思うのですが、実際に着用してみるとオーバーサイズのような雰囲気にならず、ワンサイズアップで着用してもスッキリ見えます。
このようなシルエットを出すために工夫している点はどこでしょうか?
[伊藤]
このアイテムは全体的にあまり”位置”が決まっていないデザインなんよな。ラグラン仕様で肩の位置が決まっていない上に、一枚袖って言う仕様にしているから肘の位置とかも関係ないんだよね。
二枚袖って言われる構造にすると立体的になるから、ある程度パターンの段階で肘の位置とかも想定して決めていくんだけど、そういうのが無いことが逆にこのシルエットを生んでいる一つの理由やね。
[田中]
こちらのデザインのモチーフはいわゆるバーバリーなどのイギリス系のブランドのコートでしょうか?
[伊藤]
うーんこの形っぽいのは結構色々なところでやっているけどバーバリーが一番有名なのかな。
[田中]
素材に関してはいかがですか?
[伊藤]
まあ素材感としてはつるっとハリがある春夏らしい表情にして、あとは軽量なのも特徴やね。
昨年の春夏コートの素材よりも重量感をなくしたような感じかな。
着やすくて誰が着てもカッコよく決まる感じに仕上がったかな。

MAZARINE COACH JACKET
[田中]
続いては個人的にも愛用中なので聞いてみたいのですが、笑 MAZARINE SERIESのMAZARINE COACH JACKETについてです。
年末からかなり着用しています・・・。で、アイテム名にもある通りデザインベースはコーチジャケットなんですが、実際に着てみるといわゆるGジャンを思わせるような雰囲気も感じます。
[伊藤]
うんそうだね、コーチジャケットではあるけどシルエット自体はブルゾンっぽい感じ。
袖もラグラン仕様にしているし、着丈も一般的なコーチジャケットよりは短い。さらに身幅もある程度とっているからかな。
あとこのアイテムだけじゃなくて今シーズンはジャケットとかブルゾンとかも、ショート丈のものを多くラインナップしているね。
[田中]
確かに・・・!それはどういう理由からですか?
[伊藤]
まあシーズンが春っていうのもあるし、ボトムスのラインナップを見てみるとと腰回りにボリュームのあるテーパードシルエットのものが多いでしょ?そういうボトムスにはやっぱりショート丈は合わせやすいから、コレクション全体のバランスも考えてってところやな。
[田中]
なるほど・・・ありがとうございます。
EARLY SPRINGのアイテムを中心に色々と聞いてきましたが、これまでリリースされてきたアイテムでも今後の発売予定アイテムでもいいので、伊藤さん的にあえてお勧めするアイテム、もしくは実際に購入したり、買おうと思っているアイテムなどあれば聞かせてもらいたいのですが・・・

AZTEC CREW KNIT

AZTEC CREW KNIT
[伊藤]
最近リリースした1midのアイテムだったら、やっぱりAZTEC CREW KNITが欲しいかなあ。
生地に立体感を出すためにちょっと変わった糸を入れているんだけど・・・糸の戻りが強い特殊なポリエステルの糸を入れている。
生地に締まりがあるから、シルエットがいい意味でニットセーターっぽくないんだよね。
[田中]
確かにニットなのに生地がしっかりとしているので、スウェットっぽいシルエットの出方をする気がします。
[伊藤]
一般的なニットセーターだともう少し、シルエットが落ちると思う。素材が柔らかいからね。
昨年のモデルなんかはどちらかというともう少し落ち感があるよね。そう言う意味ではニットとしてはちょっと不思議なシルエットかな。
それでいて度詰めのスウェットみたいに重たいわけではなくて、素材感や肌あたりは春夏らしいライトな仕上がりってのも良くて、これは結構オススメかな。
[田中]
こちらはもう全然今時期から取り入れちゃって大丈夫ですかね?
[伊藤]
そうやな。中にはシャツ合わせてもらってもいいし、TEE着て貰ってもいいし。裾にスリット入っているから、パンツもワイドでも細身でもなんでもいけちゃうと思う。
[田中]
あとこのスリットがあることで、インナーがPROSPECT L/S BAND SHIRTSみたいな割と身幅のあるアイテムでも裾回りの収まりがキレイでした。実際にInstagramでスタイリングしてみたんですが、いいバランスでしたね。

MAZARINE WIDE TROUSERS

ARDWICK COAT

PROSPECT L/S BAND SHIRTS “Plain”
[伊藤]
実際に着ているのだと、MAZARINE WIDE TROUSERSとARDWICK COATは最初に買ってよく着ているね。
あとバンドカラーのシャツも秋冬モデルをよく着てたから今季も欲しいなあと。
[田中]
確かに伊藤さん、シャツならバンドカラータイプをよく着ているイメージありますね。
[伊藤]
元々「ザ・シャツ」みたいなのはそこまで着る方じゃない。バンドカラーはちょっとカットソー感覚で合わせられるっていうのかな?個人的にはコーディネイトしやすくてね。
[田中]
なるほど。それこそスタイルや好みによってお客さんにも色々試して欲しいですね・・・!

SHOOTING LOCATION

SHOOTING LOCATION

SHOOTING LOCATION

OFF SHOT

OFF SHOT

OFF SHOT
[田中]
さて、ここからは21SSのLOOKについても聞いていきたいと思います。
今回は自分も撮影に同伴しましたが、昨シーズンに続いてスタイリングやロケーションなど敢えて外部のスタイリストさんやカメラマンさんに依頼しています。
アーティスティックなスタイリングはもちろんでしたが、今回はロケーションも面白かったですね。笑
※今回のLOOK BOOKは福島県にある廃ホテルにて撮影されました。バブル期にゴルフ場の中に多額の予算をかけて建造されたそうですが、9割方完成した時点でバブルが弾け運営会社が倒産し、内装を含めほぼ完成しているにもかかわらず一度も使われずに残っているという建物です。とにかく大きくて豪華で、そして異様な雰囲気でした。写真をご参照ください・・・。
[伊藤]
あれは見ちゃうとね、すごいよね。笑 アレだけのものを作って完成直前でバブル弾けてって・・・あの時代の全てを見ちゃった気分になる。笑 インテリアとか資材とかも置きっぱなしで・・・本当に急に時間が止まっちゃったみたいな空間だよなあ。
[田中]
なかなか面白い経験でした。笑
そんな異空間で撮られたルックですが、スタイリングも全体的になんというかどこか抽象的な印象でした。
実際コレクションをデザインされて、それをこのような形でスタイリングしてもらうと、思っても見なかった表現もあるかと思うんですがいかがでしたか?
[伊藤]
そうね。ちゃんとコーディネイトされているものもあれば、中にはいっぱい重ねたり、ちょっと非現実的なスタイリングもあって、かなり面白かったよね。作る側からしても全く想定していない着方と言うか。
[田中]
個人的にはシャツジャケットとかブルゾンをタックインした着方とかは自分では考えもしないので・・・
[伊藤]
最早ジャケットとも認識されていたのかどうか。笑
まあでも新鮮は新鮮だよね、あそこまで自由な発想で着てもらうと。
[田中]
あそこまでじゃないにしても、もっと洋服やコーディネイトって自由で良いんだなとも思いましたね。TheWeftの販売スタッフとしても刺激をもらいました。

LADIES STYLE

LADIES STYLE

LADIES STYLE
[田中]
あと今回特徴的なのが初めて男女両方のモデルに着用してもらったところでしょうか。
これはこちら側からのオーダーですか?
[伊藤]
そうそう、男女で見てみたいって。良い感じだよね。特別変わったスタイリングをしているわけじゃないんだけど、やっぱり全然違うもんね、女性が着ると。
[田中]
そうですね。しかも極端にメンズライク、って感じじゃなくちゃんとレディースっぽく見えています。
元々CURLY&Co.ってそういう節もあると思うんです。女性でも着やすいというか。その辺は意識されていたりすることもあるんですか?
[伊藤]
特別意識しているっていうことはないけど、そもそものデザインがユニセックスな要素があるかもね。そんなにゴリゴリの男臭さっていうのもないから。
[田中]
素材感もありますか?柔らかい風合いの素材を使うことも多いですし・・・。
[伊藤]
それもあるやろね。コートなんかももっとガッチリした素材使ってたら全然見え方も変わって男っぽくもなるだろうし。
・・・このSALFORD L/S BORDER TEE使ったレディーススタイルなんかもすごいシンプルだけどいいよね。
[田中]
めちゃくちゃベタな組み合わせですけど、バランス感なのか可愛い着こなしです。
袖周りの広がり方とかも良い感じで、メンズの服であることが逆に良い感じに見えます。
[伊藤]
確かにね、これは女性体型が着用したからこそって感じだなあ。

LOOK WITH ARDWICK COAT

LOOK WITH BLEECKER FLIGHT BLOUSON “Check”

OFF SHOT

OFF SHOT
[田中]
撮影中に伊藤さんがスタイリストさんの背景込みのカラーコーディネイトがすごいなあ、っておっしゃっていたのが印象的だったんですが、そのあたりももう少し聞かせてもらえますか?
[伊藤]
ああ、そうやなあ。偉そうに言うわけじゃないけど、トーンの合わせは本当に素晴らしかった。
このコートのLOOKなんかも白ベースに、さらには影の青味があるところなんかも背景とコーディネイトのトーンが合ってるでしょ?
[田中]
全体的に統一感がありますね。
[伊藤]
スタイリングそのものの全体のトーンを合わせている感じもすごい好きだし、うん。
このチェックのMA-1着ているルックなんかも良いトーン合わせ。ベルトの使い方もうまいなあ。
[田中]
新作のBRIGHT TAPE BELT “Plain”ですね。バックルが印象的なポイントになっています・・・。
そうやってみると抽象的、アーティスティックに見えて実際の着こなしにも参考になる部分がかなり多いんですね。
[伊藤]
そうやね。良いLOOKに仕上げもらったから、一枚一枚よく見てみると良いと思うな。
[田中]
自分も改めてチェックしてみるとあらたな発見が色々ありました。
このインタビューを読んでから見てもらえたらまた違った見え方がするかもしれません・・・。
・・・と、そんなわけで、今回もたっぷりとありがとうございました!
今回はこの辺りで締めさせていただきます。
[伊藤]
いえいえ。こちらこそ。
今後もリリースが続くので、引き続き見ていって欲しいね。
今回のインタビューはここまで!
毎回皆様にご覧いただきたくてインタビューをするのですが、改めてデザイナーに色々と聞けるんで実は自分が一番楽しんでいたり・・・笑
今回のインタビューをきっかけにまた違った視点で今後のシーズンをお楽しみいただけたらと思います。
今後も引き続きよろしくお願いいたします。
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田中