BOOKS 2019 AUTUMN

2019.11.06 /etc

11月も既に一週間経過。

いつの間にやら年末に着実に近づいていることに気付き、

例の如く驚愕している今日この頃です。

 

11月に入り、ようやくはっきりとした秋になった気がします。

本日は恒例の水曜日、スタッフブログの日。

食欲の秋、スポーツの秋、芸術の秋と色々ありますが、

やはり個人的には読書の秋です。

 

先日Style WeekのJournalにて、

読書の秋にしたいスタイリングもしていましたが、

本日はいつものようにシンプルにスタッフ田中の推薦図書特集です。

よろしければお付き合いくださいませ。

立原正秋/永い夜

名前に「秋」の字が入っているから、

と言うわけではありませんが、

まず1冊目は立原正秋の短編集「永い夜」

 

著者の作品、実はこちらで初めて読みました。

古本屋で見かけてたまたま手に取ったのですが、

かなりドロドロ、むしろ官能的と言ってもいい内容でありながら、

描写がとても綺麗と言う自分好みの作品でした。

 

内容の激しさに反して、静かな気持ちで読めるので、

穏やかだけれど寂しさを感じるこの季節に読むのには良い作品だと思います。

 

調べてみると自らを純文学と大衆文学の両刀遣いだと自称しているそうですが、

読みやすくも純文学らしい味わいを感じられます。

 

最近は新しい作家さんを読むことが多かったので、

今後改めて集めてみたい作家さんになりました。

 

新刊の良さもありますが古本屋でのジャケ買いは、

このような出会いがあるからやめられません…!

車屋長吉/鹽壺の匙(しおつぼのさじ)

”反時代的毒虫が二十余年にわたり書き継いだ、生前の「遺稿」6編”

裏表紙に書かれていた紹介が秀逸です。笑

反時代的毒虫こと、車屋長吉(くるまたにしょうきつ)の「鹽壺の匙(しおつぼのさじ)」

 

生涯に渡ってひたすら私小説を書き続けた作家ですが、

こちらの短編集は三島由紀夫賞も受賞した代表作。

 

文字通り毒を吐くように綴られる作風が特徴的で、

かなりダウナーな気分にもなりますが、

不思議と文体のテンポがいいのですいすいと読んでしまう中毒性があります。

 

ある意味ストレス発散になりますが、

人によってはストレスを溜めかねない諸刃の剣的一冊かと。笑

頃合いを見計らって読んで欲しいですね。

 

ちなみに先ほどの「永い夜」と同様、こちらも短編集なのですが、

キリのいいところで切り上げやすい短編は、

忙しい時や気分転換の際に読むのにも良いんですよね。

普段本を読まない、と言う方は短編から入るのもアリかと思います。

荒木飛呂彦/死刑執行中/脱獄進行中  さくらももこ/COJI-COJI

最近は熱心に集めることも少なくなりましたが、

学生時代は漫画喫茶でアルバイトしたこともあるくらい漫画も大好きなので、

たまには漫画もご紹介しようと思います。

 

まずは「ジョジョの奇妙な冒険」でお馴染みの荒木飛呂彦の短編集。

この方の連載作はジョジョはもちろん、

魔少年ビーティー、バオー来訪者もチェックしていますが短編も面白い!

装丁もかっこいいので、部屋に飾っていても様になります。

 

ジョジョの世界とリンクしている作品も収録されているので、

ジョジョファンの方は必読です。

 

ただただファンなので特に語る内容は無しです。

絵がカッコいい!面白い!以上です。笑

 

 

続いては紹介するまでもありませんが、

さくらももこの「COJI-COJI」です。

 

色んなしがらみや常識から逸脱しまくっているコジコジを見ていると、

単純に癒されますし、悩みがあったらなんだかバカバカしくなります。笑

 

アニメも超名作なので年末に向かう今の時期、

ちょっと疲れたなぁ…と言う方は是非ご覧頂き、

癒され、そして軽く現実逃避してください。笑

現代人へのお薬です…!

 

僕はここ半年くらいでアニメでたまに見ていたんですが、

良い状態の中古で全巻手に入れました…。

原作マンガはよりエッジが効いていてこれもまたよし、です。

丸山ゴンザレス/世界の危険思想

続いては小説ばかり読む自分にしては珍しい新書から一作をご紹介。

 

つい先日打ち切りが決まってしまったテレビ番組「クレージージャーニー」でお馴染み、

丸山ゴンザレスの「世界の危険思想」です。

 

番組を見てミーハー心で作者のファンになってしまい、

ちょうどそんなタイミングで発売されたこちらの新書。

 

世界各国の様々な危険地帯で取材を続けている筆者が語るのは、

そのコミュニティに生活する人々が、

どういった思考回路で犯罪に手を染めるのか、と言った内容。

 

面白いのは行為の良し悪しはひとまず置いて、

そこに至る思考の流れを分析している点です。

 

平和な日本では決して思いつくことがない、

僕らからするとおかしいとしか思えないような動機で犯罪を犯す人々がいます。

 

しかし、その人たちのコミュニティでは、

その考え方こそスタンダードで…と、

ページをめくる毎にカルチャーショックを受ける一冊です。

 

改めて番組打ち切りが残念…。

中村文則/私の消滅

長くなりましたが、最後の作品のご紹介。

中村文則の「私の消滅」です。

 

暗くて、訳分からなくて、でも読んじゃう、

と言う個人的にも好きな要素たっぷりの作家さん。

 

読み味はすごく今っぽくて、若い人にもうけるだろうな〜

と言った印象なんですが、

この作品は特に夢野久作とか安部公房的と言うか、

なんとなく昔ながらのクラシックな居心地の悪さが感じられてて好きなんです。

 

ミステリー的な仕掛けとか、設定も読みたくなる要素たっぷり。

これだけ暗澹たる気持ちにさせておいて、

エンタメ感もあるって言うのは、

ある意味すごいんじゃないかなーと思います。

 

この方の作品は「教団X」や「去年の冬、きみと別れ」など、

メディアに大きく取り上げられた作品も多く、

お好きな方も多いかもしれませんね。

 

これ以外にもいわゆる「積ん読」状態の本が自宅には増えています…。

この秋も読書生活を楽しみたいと思っていますので、

皆さんの推薦図書も店頭でお聞かせいただければ嬉しいです。

 

 

 

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田中

 

 

 

 

 

 

 

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