FATIGUE SHIRTS -from “SH”-
先日より入荷やブランドコンセプトなどをご紹介してきた、
TheWeftにて新たにセレクトが始まるシャツブランド「SH」
いよいよ各モデルについてご紹介しようと思います。
まず一番最初にご紹介するのが、「FATIGUE SHIRTS」
ベーシックなレギュラーカラーやボタンダウンを先に紹介するか迷ったのですが、
シャツ生地を用いて様々なアイテムをモチーフとして再構築する「SH」の、
その「らしさ」をストレートに感じられるモデルだと思い、一番最初にご紹介するに至った次第です。
何度もご案内していますがSHのアイテムは、
ベーシックなモデルのシャツからジャケットタイプのものまで、
全てにシャツ生地が使用されています。
初めてアイテムたちを見たときに、
シャツ生地で全てのアイテムを構築していることに対する面白さと同様に、
その素材感にもすぐに目が行きました。
組織としてはいわゆる”オックスフォード生地”
皆様もよく目にしたり、耳にしたりすることが多い、
まさに”シャツ”と言えば、な素材かと思います。
オックスフォードと言えば個人的には表面に立体感があり、
軽く柔らかさもある素材という印象なのですが、
こちらの素材はまず最初に手触りはスムースながらもコシのあるハリ感が印象的です。
生産もMADE IN JAPANなのですが、
この素材自体も浜松の工場にて旧式の織り機を使用して作られているそうです。
通常のオックスフォード生地に比べると表面の凹凸感が少なく、
洗いをかけるとふっくらと膨らむような印象になるのが特徴。
程よく緊張感のあるハリと、スムースな表面感は、
洗いざらしでラフに着るのがオススメだと、デザイナーさんも仰っていました。
今回TheWeftでセレクトしているホワイトは最初は生成りのような色味ですが、
普通の洗剤で洗っていくと、真っ白に近い色になっていきます。
実際に洗濯を繰り返したものを拝見させていただきましたが、
比べてみると質感・色味共に馴染みがでており、経年による変化も楽しみの一つになりそうです。
こちらのモデルでベースになっているのが、
ミリタリーファッションを代表するアイテムと言えるジャングルファティーグと言われるジャケット。
ベトナム戦争時代に熱帯地域で着用するのを目的として作られたジャケットで、
年代ごとにもデザインが多少異なり、大きく前期、中期、後期と分けられているそうで、
年代が後になるにつれてデザインはシンプルになっていきます。
今回のモデルはかなりシンプルなディテールですので、
おそらく中期から後期のモデルがサンプリングされているのではないでしょうか?
ぱっと見でわかるように前面に配された4つの大きなポケットが印象的。
斜めに取り付けられた胸ポケットは中のものを取り出しやすいようにと、
ミリタリーアイテムらしい実用面が考えられたディテールで、男心をくすぐります。
古着などでも目にしたことがある方も多いかと思いますが、
ホワイトのシャツ生地で再構築されると元々の無骨な雰囲気が削がれ、
かなり印象が変わってきますね。
かといって実はシルエット自体は変に細身にモディファイされているわけではなく、
ざっくりといい意味で野暮ったさを残しています。
素材・シルエット両方でエレガントさを強調するのではなく、
両者をぶつけあうことで、絶妙なバランスの雰囲気に仕上がっているところが気に入っています。
デザイナーさん自身も、元ネタの面白さをどう活かすかを意識されているようで、
象徴的なディテールやサイズ感はほとんど変えず、
引き算を意識したデザインをされているそうです。
腕周りもご覧の通りの太目のシルエット。
カフスボタンで絞ることにより袖周りのシルエットを調整できますが、
あえてその太さを活かしたコーディネイトをするのもオススメです。
次の写真ではスタイリングをしましたので、そちらで詳しく・・・。
ジャケット感の強いデザインですので、
春夏シーズンはライトアウターのようにインナーと合わせての着こなしはいかがでしょうか?
一枚目では、CURLY&Co.のFROSTED LS PARKAと合わせてコーディネイト。
敢えてホワイト同士で合わせて、クリーンな印象を強調しつつも、
前開きでざっくり羽織って合わせてみました。
前述したようにシルエット自体はラフな印象なので、
このくらいのバランスがちょうどいいかなと思っています。
フラップ付きのポケットですが、
こちらもあまり気にせずザクっと手を突っ込んで着用したいですね。
また、カフスを留めて着用するのもいいのですが、
適当に捲り上げて着用するのが好みです。
本来の地厚なミリタリージャケットでやるとルーズで粗野な感じになりすぎる気がしますが、
シャツ生地のこちらなら、硬軟のバランス感もばっちりです。
こちらはDELIGHT CAPE COATのインナーとしてコーディネイト。
シャツ生地で作っているので、
アイテムによってはご覧のように「シャツ」としてコーディネイトしてもストレスがありません。
前開きのケープから覗く4つのポケットがコーディネイトのアクセントにもなります。
想像以上にコーディネイトの自由度も高く、またCURLY&Co.のアイテムとも馴染みが良いです。
いかがでしたでしょうか?
実際に近くで見て、そして着用してみると、
今までに味わったことのない洋服の面白さが味わえると思います。
その他のモデルも今後引き続きご紹介をしていきたいと思います。
乞うご期待!
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田中