SILK
「SILK」や「絹」もちろん、その素材の名前は誰しもが聞いたことがあるでしょう。
歴史の授業でも「シルクロード」という言葉も習いますし、
「シルクのような〜」なんて慣用句のように日常生活にも登場してきます。
ところが、僕自身がそうだったのですが、実際にシルクの製品となるとそれほどピンときません。
個人的に所有しているわけでもありませんし、
恥ずかしながら、スカーフやナイトウェアくらいしか思いつかなかったのが正直なところです。
TheWeftでも展開するブランド「Handshake」は2017 SS COLLECTIONでも様々な素材を用いていますが、
その中でも特にフィーチャーされているのが「SILK」です。
いい機会だと思って改めてシルクについて調べてみると、
その長く深い歴史や、以前も触れていましたが絹そのものの性質にも度々驚かされます。
ルーツは中国、およそ5000年から6000年も前に始まっていたとされるそうで、
絹の製法がわからない、インド・ペルシア方面にも輸出されていました。
これが前述した「シルクロード」の始まりですね。
「シルクロード」では絹が最も重要な交易物であり、こちらを中心とした活発な交流が生まれたことで、
この地域には人種・文化・宗教・自然環境に至るまで、世界的にも驚くほどの多様性が生まれました。
歴史の中では納税が絹によるものに変えられたり、
ローマでは金と同様の価値とされ、あまりにも人気が出すぎたために、
人間の絹製品の着用が法令で禁止されたこともあったそうです。
ざっくりと見てみるだけでも、単なる洋服の原料、繊維という枠ではくくれないような、
人類史的にも大変インパクトのある素材ということがわかりますね。
蚕蛾が蛹から成虫になる際に自らの体を守るために一昼夜をかけて作る繭が絹糸の原料になります。
その繭に使われる糸の長さはおよそ1500m(!)とも言われますが、
一つの繭玉からその一本を繰り出して、さらにそれを数本まとめて初めて生糸と言う細い絹糸が出来上がります。
以前のJournalでもご説明させていただいていましたが、
身動きの取れない蚕の蛹が外環境から身を守るために作り上げた糸ということもあり、
見た目の美しさだけでなく、吸湿性・保湿性・放湿性に非常に優れており着心地も抜群です。
さらに人間の肌と近いタンパク質から構成されているため、
肌の弱い方やアレルギーの方でも快適に着用できる素材なのです。
(そのため下着などに使われることも多いわけです)
ところが、そんな繊細な素材であるが故に、
逆にデイリーでカジュアルなアイテムとしては、なかなか見ることができませんでした。
しかし「Handshake」はこだわり抜いたデザインと縫製、そして特別な素材を用いて、
あくまで日常の中で特別感を感じて欲しいという思いでアイテムを制作しています。
そんな思いとともに今季のファーストデリバリーの「PARACOSM SERIES」では、
表面と裏面のシルクの糸の間にポリエステルの糸を流し込むことで、
シルクを用いながらもハリとコシのある生地感で パリッとしたフォーマル感やスポーティさを表現しました。
そして今回のデリバリーのHARK JACKET・HARK SS TEEは、ついに「シルク100%」の生地で登場。
撮影が楽しくなるくらい表情豊かな、シルク独特の光沢感を携えた美しい生地。
ずっと触っていたいしなやかすぎるほどの肌触りは、感動的ですらあります。
ちなみに普通は細い糸で薄い生地に編み立てることが多いのですが、
細くて長い糸を2本撚り合せることで、肌触りはそのままに、
あくまで「日常生活」で普段着として使いやすい、程よい厚みを持たせています。
素材そのもの歴史や、その素材がどうやって生まれてきたか・・・
実際に着用するとなるとあまり関係のない話かもしれませんが、
個人的にはそれらを知ることで、よりアイテムへの愛着や興味が増すように思います。
たまにはいつもとは違った視点で、ファッションやプロダクトそのものを見てみてはいかがでしょうか?
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田中




