Tabi
本日はスタッフブログ番外編ということで、非常に久しぶりにデザイナーの伊藤が書いています。
そもそも自分は高校生の頃にインポートの洋服にハマったのきっかけで洋服を買い始めた為、いわゆる裏原ブーム真っ只中でしたが、ドメスティックブランドや和テイストのアイテムにはまったく見向きもしていませんでした。
なので1996年にナイキから和テイストプンプンの足袋型スニーカーが発売になった時も完全スルーだった訳です。
それが二十歳の頃、初めてアメリカに行った時に白人がその靴をかっこよく履きこなしているのを見て価値観が完全にひっくり返りました。
早速その和テイストの足袋型スニーカーを探してレンタカーを走らせました。(と言ってもその頃は連れて行ってくれた先輩が運転してくれたのですが、、、)
それがきっかけで、どんなテイストだろうが、どこのブランドだろうが関係ない、カッコいいかどうか、それがまず大事なんじゃないかと思えるようになりました。
それ以降、気に入ったカラーを見つけては買っていましたが、徐々に買う機会もなくなっていました。
ところが2年ほど前にお取引先さんと話している時に足袋型のスニーカーを作る工場のドラマを見ていて、それを見るとカーリーの工場を思い出すからぜひ見てみてくれと。
で、自分も見てみるとハマってしまい、時を同じくしてレディースではマルジェラの足袋型の靴が再燃、そしてパリではマルジェラ展が開催されるなど、ふつふつと足袋型スニーカーがまた気になり始めました。
そんな折、たまたま生地屋さんとそのドラマの話になり、劇中で出てくる足袋型スニーカーに技術提供している工場を知っていると聞き、何かの縁だと思ってその場で紹介してもらいこのプロジェクトが生まれました。
そもそも国内でスニーカーを作れるところはほとんどない上に、さらに足袋型となると尚更貴重です。
自分も何度も工場に打ち合わせに行きましたが、親指の付け根を作る作業はかなり繊細な技術が必要だそうで、職人さんが1足づつ手作業で丁寧に作られている事にびっくりしました。なんとなくベルトコンベアーに載って機械が作っているイメージがあったもので。
もともとドイツの健康サンダルと同じく、足の本来の力を引き出す為に開発されているそうで、やや幅広で独特のシルエットが特徴です。
そこにCURLY&Co.オリジナルファブリックを乗せ、生地が柔らい分、シューレースを締めると側面から覆うようにサポートするディテールを採用しています。
またアッパーにはヴィンテージのランニングシューズから型取ったパーツやワッフル状のアウトソールにすることで、クラシックな雰囲気に仕上げ普段のコーディネイトに合わせ易くしています。
不思議な縁と想いとタイミングが重なり生まれたアイテム。こういった出会いが形になるのがこのお仕事の楽しいところでもありますので、今後も大切にしていきたいですね。
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Designer 伊藤