BOOKS 2018 SUMMER
8月も残りわずかとなりましたが、まだまだ厳しい残暑が続きますね。
暑い日が続くと外に出るのもなかなか億劫になってきますが、皆さんはいかがお過ごしですか?
今年の夏は海外旅行に出かけたり、花火も見に行ったり、
隙を見つけては夏らしいこともいくらか楽しむことができましたが、
涼しい家や喫茶店に籠って本を読んで1日過ごすのもやめられません。
夏も終わりに近づいていますが、本日は僕なりの夏の推薦図書をいくつか紹介しようかなと思います。
アウトドアもインドアも両方いいもんです。
せっかくなので、今回は「夏」をテーマに選んでみました。
あんまり小難しいものは除いてシンプルに楽しめるものを集めています。
1冊目は道尾秀介さんの「向日葵の咲かない夏」
どんでん返し系の作品としては僕が紹介するまでもないくらいの大大大有名作なんですが、
たまたま初めて自分が読んだタイミングもいつかの夏だったので印象に残っているんです。
自分は元々純文学が好きだったので、ミステリー系の作品をたくさん読むようになったのはすごく遅くて、
20代に入ってからくらいだったのですがこの作品はちょうどそんな読みはじめの頃に出会いました。
物語上の”仕掛け”はもちろんこの作品を語る上では外せない部分だとは思うのですが、
それよりも道尾秀介さんの作品では、登場人物の存在感に迫力があるところが魅力なんだと思っています。
物語がこの形を取っていることにしっかりとした意味があり、
ミステリーを普段読まない方でもすんなりと主人公の生を覗き見できる作品だと思います。
ちなみにすんごく暗い話なので夏の爽やかさを求める方には向きません。
湿気と汗にまみれたようなドロドロな気分になりたい方にはオススメです。笑
続いては、またしてもめちゃくちゃ気が滅入るんですが、笑
沙藤一樹さんの「D-ブリッジ・テープ」
これは初めて読んだのはおそらく20年くらい前だと思います。
確か兄が買ってきたのが最初で、それをふとした時に自分でも読んでみたのですが、
当時の自分には内容も、その文章形態もすごく印象的でした。
基本的には忘れているんですが、ふとした時に思い出す作品で、
数年前に古本屋で見つけて迷わず買ったのを覚えています。
「近未来のゴミにあふれた橋のたもとで見つかった少年の死体と一本のカセットテープ」
いかにも厨二心がくすぐられる物語のスタート、自分は今でもくすぐられてしまいますが・・・笑
好き嫌いやこんなの小説じゃないなんて意見も相当あるはずですが、
思い出も込みで自分にとってはいつの間にやら大切な作品になっています。
ちなみにこれがなぜ夏なのかは、物語のラストシーンでわかります。
続いて紹介するのは、前の二作からは一転してカラッとした爽やかさが漂う、
芦原すなおさんの「青春デンデケデケデケ」
CURLY&Co.のお膝元、香川県を舞台とした青春小説。
夏といえばやっぱり青春ものでしょう!と言うことで入れさせてもらいました。
とにかく文庫版の裏表紙のあらすじの一文がストレートすぎて最高です。
”四国の田舎町の高校生たちが繰り広げる抱腹絶倒、元気印の、ロックと友情と恋の物語”
もう、本当にこれだけの話なんですけど、だがそれがいいんです。
満面の笑みで、でもめちゃくちゃ泣いてる、みたいな恥ずかしくも気持ちのいい気分にさせてくれる物語です。
20代、30代、40代と、、、読む年代によって物語の意味も変わってきそうな作品。
読み返しはあまりしないのですが、こちらの作品は今後も人生のいろんなタイミングで読み返したいなと思えます。
最後は、舞城王太郎さんの短編集「みんな元気。」
これはもう夏はあんまり関係ないです。ただ単に、この前読んだと言うだけです。笑
単にファンなだけなんですが、舞城王太郎さんの作品は事あるごとに読みたくなります。
どの作品もタイトルやら内容やら文調やら登場人物やら、「何かが行き過ぎている感」がたまりません。
ちょっと中毒性のある作家さんなんで、一旦はまったら抜け出すのに苦労するかなあ・・・
物語をスタートさせる一文がどれも秀逸で、とにかく先を読ませる作家さんだと思います。
ちなみに表題作、「みんな元気。」はこんな始まり。
”目を覚ますと、隣で姉の体がベッドからだいたい十五センチくらい浮いている。”
「矢を止める五羽の梔鳥」では、(なんだこのタイトル)
”山火事大好き。”
もう読みたくなりませんか?笑
どの作品もこのジェットコースター感は味わえるはずですので、
是非是非読んでみてください。
他にもオススメしたい本はあるんですが、今日はこんなところでしょうか?
個人的に今は青春小説が気になるので、何かいい作品をご存知の方はお店にて教えてください。
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田中




