BOOKS 2018
2018年も開けてそろそろ2ヶ月が経とうとしていますが、
皆さん、本読んでますか?笑
相変わらず長い通勤時間の間で色々と雑食に活字を読み漁ってはいますが、
今年は開けてから読む本読む本あたりが多く、いい感じに2018年の読書生活のスタートが切れました。
水曜日の個人ブログということで本日は早速年明けから読んでいる本の一部から、
スタッフ田中の推薦図書をご紹介。
そもそもこのJournalを読んで、
「よっしゃ読んでみよう!」となっている方がいるのかは甚だ疑問ではありますが・・・
本も好きですが、小さいころから本屋そのものの雰囲気が好きです。
今でも暇があれば見つけた本屋さんにふらふら入ってしまうのですが、
昨年から今年にかけて、こちらの本はどこの本屋さんでも面出しでプッシュされていますね。
言わずと知れたスニーカーブランド「NIKE」の創業者フィル・ナイト氏の自伝「SHOE DOG」
そもそも外国の作者の作品は一部を除いてあまり読まず・・・。
ファッションネタということもあり思い立って買ってみましたがこれが大正解。
「事実は小説よりも奇なり」とはよく言ったもので、
「NIKE」が世界的な巨大企業に育っていく様が、
まるでエンターテインメント小説のようにダイナミックに描かれています。
自伝ということで過去にあった出来事をなぞっているのですが、
登場人物がすごく魅力的に描かれているので、
成功することがわかっていながらも気づけば登場人物たちを応援している自分がいました。
本好きな方はもちろんファッション好きな皆様もものすごく楽しめる一冊です。
有名なあのスニーカやこのスニーカの逸話も盛りだくさん。
是非是非ご覧ください。
基本的には同じ本を読み返さないのですが、
内容の好き嫌いにかかわらずふと読み返してしまう作品がいくつかあります。
その中で、内容も好きで読み返してしまう一冊が佐藤正午さんの「Y」
昨年「月の満ち欠け」で第157回直木賞を受賞されたこともありご存知の方も多いかもしれません。
誰しも「あの時こうしていたら」なんて人生の中で腐るほど考える瞬間があると思いますが、
佐藤正午さんの作品はそんな後悔とそれにどうやって向き合っていくかをテーマにした作品が印象的。
「Y」もそんなテーマ性の作品。
読むタイミングや精神状態によっても考えることが変わる作品で、
自分にとってはメンタル状態を測るバロメーターのような作品だったりします。
基本的にはタイムスリップもので構造としても読みやすく文章自体も巧いので、
シンプルに読むのが止まらなくなる作品ということで、この方の作品では一番オススメです。
ただ内容としてはウェットでしみったれた作品なのでご注意を。笑
通勤の際、乗り換えをする代々木上原駅に「幸福書房」と言う小さな本屋さんがあります。
夜の11時まで開いてることもあり時々仕事帰りに立ち寄るのですが、今月の末に閉店してしまいます。
ぱっと見はなんの変哲もない小さな町の本屋さん。
ただ、売っている本のラインナップはこの規模の本屋さんですと珍しいくらいバラエティに富んでおり、
ポップや陳列の仕方から店主さんの本に対する思いが伝わってきます。
特に読みたい作家さんが決まっていない場合にふと何の気なしに寄ってみても、
今のところ100%の確率で、面白いと思える作品に出会わせてくれています。
そんな「幸福書房」で購入したのが、
最近の話題作であり、ベストセラーでもある「君たちはどう生きるか」
そして、カルト的な人気を誇る小栗虫太郎の「人外魔境」
内容は割愛しますが、どちらもこのお店でなければ購入には至らなかった作品のように感じています。
ネット通販などでも色々なものが買える今、
自分もお店に立つ人間として、実店舗でものを購入してもらうということの意味を考えさせてもらったお店でした。
そんなに足繁く通っていたお店ではないのですが、
閉店する前にまた新しい本に出会いに行ってこようと思います。
読書はその本を読むこと自体の体験はもちろん、
本に出会う経緯や、本を読んだ後の自分自身の心の動きなども含めた幸せな体験なんだと思っています。
小説だけでなく、雑誌や、漫画に至るまで、今後も色々な読書体験もしていきたいと思います。
本日ご紹介した作品は店頭でお貸ししたりも出来るので、
TheWeftでお買い物の際にはついでに声をかけてくれたら嬉しいです。
それでは。
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田中